のんびり、のんびり。

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嵐雲

灰色の空、吹き付ける砂塵。
歩く 歩く 歩く。
あてはない。
一歩踏み出すごとに
自然が揺れ、
風が冷たくなるように感じる。
「貴方達は間違ってなどいない」
母は云った。
けれどあの場には居られなかった。
だから飛び出した。
安住の地を求めて・・・。

安住の地。
そんなもの、在りはしないのに。
在るとすれば、元居た場所。
自ら捨てた居場所。
其処へ留まっていたなら、
こんな時代を迎えることには
ならなかったかもしれないのに・・・。

それでも、願いは捨てられなかった。
禁忌と分かっていたのに、
全てを巻き込むと知っていたのに、
俺達は罪を犯した。

この世界の安定と引き換えに
自分達の幸せを得た罪人。
それでもきっと母は笑ってくれるだろう。
誇りに思ってくれるだろう。


これから始まる長い永い冬を終え、
再び目覚めたこの世界で
また新しい生命が生まれ、
郷が生まれ、国が生まれ、
新しい文明が築かれたときまた逢えたら、
もう一度笑い合おう。
今度は全てに祝福されて幸せになろう。

だから今はせめて・・・
残された命を共に生きよう。
片時も離れることなく、
この小さな幸せを大切に。
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by rusty__nail | 2005-04-01 01:30 | text



日々特攻。日々玉砕。
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